正しく生きるという映画を観た。
最初、観賞チケットを買った時にビーフンをもらった。
映画が始まった。
なんだなんだなんなんだ。
映画が終わった。
ものすごい疲労に襲われた。
子どもへの虐待、暴力、窃盗、命を奪う行為、テロ。
こうやって文字化することでさえなんだかしんどく感じてしまうことが、
普段は新聞やニュースで間接的に触れることが、
日本列島のどこかでとか、世界のどこかの国でとか、とにかく自分からはかなり遠く離れたところでの出来事なんだと思い込んでいたことが、
これまで『正しくない』と認識していたことが、まあまあ狭い空間で、まあまあ近いタイミングで起こっていたのだから。
他人事であり、自分はおそらく生涯経験することはないはずだと確信していたつもりなのに、とてつもない生々しさを感じた。
そもそもどうしてこれらのことを、正しくないと認識しているのか。
誰かに教えてもらった記憶は多分ない。
自分から発する言葉のボキャブラリーが増えたことによるものなのか。
誰かの言葉や表情から、悲しみとか怒りを感受する能力が知らない間に身についていたのか。
うん、そういう自分だから、スクリーンの中の、自分が思う正しくないことをしている人たちのことを完全に否定することはできなかった。
とんでもない作品だな。
みなさんも機会があればぜひ。
正しく生きたい。
正しく生きるべきだ。
正しく生きなくてはならない。
正しく生きたくない。
正しく生きれない。
正しく生きる必要はない。
正しく生きてはいけない。
なんだなんだなんなんだ。
ビーフン、いつ食べようかな。
まつり
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